【院長必見】患者さんに選ばれるクリニックの作り方

患者さんは、クリニックを選ぶ際、ホームページなどから「クリニックの雰囲気」や「アクセスの良さ」など、様々なところを見てクリニックを選んでいます。
また、近年はSNSからより詳しいクリニックの情報をキャッチし、最終的にホームページを見た上でクリニックを決めている傾向があります。

クリニックを運営する立場からすると、患者さんが本当に見ている部分を理解し、安心して通いたいと思えるクリニックづくりをすることが、集患や信頼構築に直結します。

そこで、今回は「【院長必見】患者さんに選ばれるクリニックの作り方」について、詳しく解説していきますので、ぜひ最後までご一読頂ければ幸いです。

【患者さんが最初にチェックするポイント】

患者さんがクリニックを選ぶ際「初めにチェックするポイント」を知っているか、知らないかで集患に物凄い差が生まれます。

■アクセスの良さと立地

クリニック選びでまず目に入るのは「通いやすさ」です。駅からの距離、駐車場の有無、バス停からの近さなど、生活圏に自然に組み込める立地は、大きな魅力となります。特に高齢者や子育て世代にとっては「徒歩数分」「車で行ける」「ベビーカーで入りやすい」といった条件が大きな判断基準になります。
駅チカのクリニックは駅から徒歩10分圏内、郊外のクリニックでは駐車場が完備されているクリニックが選ばれやすい傾向です。
また、最寄駅からクリニックまでの道順も、ホームページに記載してあるとさらに良いです。

■クリニックの雰囲気

「清潔感のある外観・内観」「綺麗な院内」「入りやすい雰囲気」は、初めて訪れる患者さんに安心感を与えます。逆に「古い」「暗い」「入り口が分かりにくい」などは、無意識のうちに不安を感じさせてしまい、患者さんからも選ばれにくい傾向があります。外観やエントランスの印象は患者さんの第一印象を決定づけますので、出来る限り綺麗に保つように心がけましょう。
また「先生の雰囲気」「スタッフの雰囲気」もクリニック選びでは、非常に重要な部分となります。
特に、先生の雰囲気に関しては、「どんな先生に治療されるのだろう…」「優しい先生だと良いなぁ…」と思っている患者さんが多いので、出来る限り先生の顔が分かる写真を、ホームページに掲載した方が選ばれやすくなります。

■ホームページやSNSでの情報発信

患者さんの多くは、来院前にホームページやSNSを確認します。「診療内容」「診療時間」「医師やスタッフの雰囲気」「院内の雰囲気」が、分かりやすく掲載されているか否かは最も重要なポイントです。
また、歯科であれば「治療例」や「予防歯科の取り組み」、内科であれば「専門領域」や「発熱外来の有無」、皮膚科であれば「症例」「自費診療の領域」、小児科であれば「待ち時間表示システム」「WEB問診」など、患者さんのニーズに合わせて必要な情報が明確に記載されていると、安心感にも繋がり選ばれやすくなります。

【来院時に患者さんが見るところ】

患者さんが「来院時に見るところ」を把握しておくことで、新規の患者さんをリピーターに育てていく事ができます!

■スタッフによる受付対応

「笑顔でのあいさつ」「丁寧な言葉遣い」「スムーズな対応」は、患者さんが最も敏感に感じ取る部分です。
ここで好印象を与えられるかどうかが、クリニックのファン化(新規患者から既存患者への移行)に直結します。逆に喋り方(タメ口など)や無愛想な態度や事務的すぎる対応は、医師の技術以前にリピートを妨げる要因となりますので注意が必要です。

■院内の雰囲気

待合室は患者さんが長く滞在する場所であり、クリニックの「顔」とも言えます。
院内は清掃が行き届いているか、雑誌やテレビ、Wi-Fiなどの環境が整っているか、子ども向けのスペースがあるかなど、患者さんは様々な部分をチェックしています。また「混雑していないか」「待ち時間は長くないか」といった運営面も、患者さんにとって大きな評価基準となります。
特に、待ち時間に関しては「クリニックに対する不満第1位」となっていますので、出来る限り改善していく必要があります。

■医師・スタッフの対応

患者さんは「自分の話をきちんと聞いてくれるか」「専門用語をかみ砕いて分かるように説明してくれるか」「親身になって対応してくれるか」などを物凄く見ています。
どれだけ医療技術が高くても、患者さんに寄り添ったコミュニケーションが取れなければ信頼にはつながりません。また、医師だけでなく看護師や歯科衛生士の対応が丁寧かどうかという事も、全体の満足度に直結します。その為、医師・スタッフ共に「どのように患者さんと接しているか」「どうすればもっと患者さんと信頼関係を築けるか」など、院内で定期的に話し合う機会を設けることで、より良いクリニックを作り上げることができます。

■清潔感と衛生管理

医療機関である以上、院内の清潔感は当然求められます。「トイレは清潔か」「器具の滅菌が徹底されているか」「院内は清潔に保たれているか」「院内の匂いが気にならないか」など、患者さんは細かい部分まで見ています。
また、一つでも気になる事が見つかれば「ここで治療を受けても大丈夫なのかな?」という不信感に直結しますので、清潔感と衛生面に関しては徹底する必要があります。

【クリニック選びの5つのPOINT】

患者さんが、実際にクリニックを選ぶ際に見ているポイントを5つご紹介します!
より多くの患者さんに自院を選んで頂けるよう、以下のポイントは重点的に意識しましょう。

■POINT①:安心感

患者さんは「信頼できる医師かどうか」「相談しやすい雰囲気かどうか」「しっかり話を聞いてくれるかどうか」という点で安心感を判断しています。
医師の人柄、説明力、診療方針の分かりやすさ、相手の話しを聞く力などが大きな要素となります。
クリニックには、多くの患者さんが来院されますので、一人ひとりの患者さんに対して少し冷たく接してしまったり、業務的な態度で済ませてしまいがちですが、患者さんはその様な態度には非常に敏感ですので注意が必要です。

■POINT②:通いやすさ

継続的に通院する必要がある患者さんにとって、立地や利便性などの「アクセス面」や、予約システムやWEB問診などの「デジタル化」、そしてニーズに合った「診療時間の設定」などは、クリニックへの通いやすさを強化する為にはとても重要です。
特に夜間診療・土日診療・オンライン予約・WEB問診などは、忙しい世代にとっては強い魅力となります。

■POINT③:専門性や実績

歯科であれば「インプラント」「矯正」「予防歯科」、内科であれば「糖尿病専門」「呼吸器専門」といった専門性を打ち出していると、患者さんは「この分野なら信頼できる」と感じやすくなります。
また、専門医の先生であれば、「○○専門医」とホームページには掲載することをお勧めします。
その他にも、自費診療をされているクリニックは、実績としてビフォーアフターの症例写真を、ホームページやSNSに掲載することで、自院を選んでもらいやすくなります。

■POINT④:待ち時間の短さ

待ち時間は、患者さんにとって一番のクレーム材料となります。出来るだけ待ち時間を短くするためにも、予約システムの整備やスムーズな診療体制が整っていると、満足度は高まります。
逆に長時間待たされると、いくら腕がよくても患者さんからは敬遠されることがありますので、注意が必要です。

■POINT⑤:費用の明確さ

自費診療を扱うクリニックでは、費用の明確さが特に重視されます。
「治療にいくらかかるのか」「追加費用はあるのか」など、費用に関しては明確に説明し、納得してもらってから治療に進まないとクレームにも繋がりますし、信頼関係にも直結します。

【クリニックの理想像】

院長先生によって理想的なクリニック像は様々かと思います。
ここでのクリニックの理想像は、「患者さんから選ばれるクリニックの理想像」となりますので、自院の理想像と照らし合わせながら、ご参考にして頂ければ幸いです。

■心地良いコミュニケーションがある

患者さんは「自分の話しをしっかり聞いてくれた」「分かりやすく説明してくれた」など、自分のことを理解してくれたと感じたいものです。
質問に丁寧に答えてくれたり、症状に寄り添った説明をしてくれたりなど、患者の不安をくみ取ってくれるクリニックに対して、患者さんは「また来たい!」と感じるものです。
「一人ひとりの患者さんに寄り添った治療」と言うのは、この様な点が基礎となります!

■清潔感と安心感

院内は掃除が行き届いており、衛生的で明るく設備が整っていると、患者さんは安心して通うことができます。
また、感染症対策がしっかりしていることや、最新機器が導入されていることも、クリニック選びにおいては大きなポイントとなります。

■通いやすいクリニック

予約が取りやすく、待ち時間が短く、土日や夜間に診療しているクリニックは、多忙な患者さんにとって強い味方となります。
近年は、オンライン診療やキャッシュレス決済などの利便性も求められています。
患者さんにとって「通いやすいクリニック作り」という点も意識して取り組むと、より多くの集患が見込めます。

■患者に寄り添った提案ができる

クリニックは、単に治療を行うだけでなく「生活習慣の改善」「予防のアドバイス」「セルフメンテナンス」「定期健診の重要性」などを伝えているクリニックは、患者さんにとって長期的な安心感を与えます。
患者目線で物事を考え、寄り添った説明をすることで、患者さんとの信頼関係がより深まります。

【医科と歯科で異なる視点】

■医科での視点

  • 内科や小児科では「急な体調不良時に頼れるか」が重視される
  • 専門性よりも「かかりつけ医としての安心感」が重要
  • 待ち時間や診療時間の柔軟さが求められる
  • 専門医など専門性の高さが求められる
  • 自費診療に対する明確化や信頼性の高さも重要

■歯科での視点

  • 治療の痛みへの配慮や説明力が重視される
  • 医師だけでなく歯科衛生士の腕も重要視される
  • 自費診療の場合は費用や実績の明確さが不可欠

【まとめ】

今回は「【院長必見】患者さんに選ばれるクリニックの作り方」について、お話しをさせて頂きました。

患者さんが医科・歯科のクリニックを選ぶ際には、「通いやすさ」「安心感」「清潔感」「待ち時間」「費用の明確さ」など、多角的な視点で判断しています。
そして、最終的には「自分を大切にしてくれるか」「信頼できるか」が決め手となります。

院長先生やクリニックで働くスタッフは、この患者目線を常に意識し、信頼と安心を提供できるクリニック運営を心がけることが重要です!

「集患数をもっと増やしたい」「自院を選んでもらう為のアドバイスが欲しい」「患者さんに喜んでもらえるクリニックを作りたい」など、集患やクリニック運営に関して気になる事や、相談したい事などがございましたら、大阪市北区梅田にあるクリニック経営コンサルティング会社『Calf J(カーフジェイ)』まで、お気軽にご相談ください。


■ 会社:Calf J (カーフジェイ)
■ 住所:〒530-0001 大阪府大阪市北区梅田1丁目2番2号大阪駅前第2ビル12-12
■ 事業:クリニック経営コンサルティング、プロモーション事業、スタッフマネジメント事業
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